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生きることは抵抗することだ PATCH
¥200
SOLD OUT
AYA MIYAKE ピンク ≒ 102 x 125 mm コットン地シルクスクリーン手刷り
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The saddest angriest black girl in town この街でいちばん悲しくて怒っているブラックガールのわたし
¥1,100
絵と文 Robyn Smith ロビン・スミス 翻訳 おかもとふみ <Twin Palace Press / 2023年3月 / A5・表紙カラー+モノクロ二層構造、本文モノクロ・40頁> ◻︎ 本編 ◻︎ process この作品ができるまで ◻︎ 日本語版特典 原作者:ロビン・スミス インタビュー by Twin Palace Press Black Josei Pressとのコラボレーション第二弾としてTwin Palace Pressから発行された翻訳マンガジン。 主人公は、前作『ウォッシュ・デイ』で絵を担当したロビン・スミス作者自身。白人だらけの街でブラックガールとして過ごす日常。sad、angry、blackであること「いま、すごくこみあげてくるものがあるし、ずっとそういう気持ちだった。」彼女はクラスメイトに対話ではなくマンガで伝えることを試みる。 ロビン・スミスの絵はいい匂いがする。途方にくれた背中から体温を感じる。スケッチ風のドローイングと手書きの文字(日本語も)が五感を通して入りこみしっかりと跡を残す。一コマに描かれた彼女の表情や背中を何度も思い出す。 「この世界のどこかのだれかの思いを知ること──そんなことの持つパワー、可能性を信じながら、日本語版を制作しました。(Twin Palace Press)」そういうジンそのものです。 Black Josei Press 有色人種の女性とノンバイナリーによる、有色人種の女性とノンバイナリーのための女性マンガを出版するアメリカのインディープレス。 Twin Palace Press ayaaanaが主宰するインディペンデント出版レーベル。これまでBlack Josei Pressとのコラボーレーション翻訳マンガ『ウォッシュ・デイ』や、『#WWBD』などのジンを出版している。
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ORGASM 05 ロマンポルノ PART Ⅱ
¥400
SOLD OUT
ENDOH Michiko <2021年5月 / 20頁・14x29.7cm・カラー> / contents / ▪️ [遠藤倫子] スメルズ・ライク・風間舞子 ▪️ 山田圭の 都市とモードのポルノ・レポート ▪️ 遠藤倫子の 『刹那の国』より縄は見た ▪️ 加藤華林の 今夜銀河でX・T・C ▪️ King of Roman Porno 西村昭五郎 勝手に15選 design :KATO Karin cover illustration:MAD Katsuya Michiko Endoh編集の映画ファンジン『ORGASM』第5号。 女優・風間舞子へのラブレターではじまる今号は、創刊号でも特集されたロマンポルノが再登場! "ビニ本カメラマンの北見敏之は、セックスよりも料理がすき" "いい加減な人間ばかりで最後まで楽しい" "雨の夜にひとりで縄を繰る東てる美もすでに生を放棄した人間だ" "望月真美さんのアンニュイな雰囲気がとにかく可愛くて可愛くて" "始終目つきがうっとりとあちら側に行っているのが大変素晴らしい" "ザッツ桂千穂、ザッツ西村昭五郎で褌巻いてスタンディングオベーション" 好きな作品10本と西村昭五郎監督作品15選からの全52作品。女優も脇役も性も寂しさも、執筆者の映画を抱きしめるような文章に胸熱です。レオタードカラーなジャケットもカッコいい! 今号にあわせて創刊号もうれしいリイシュー、買い逃した方ぜひぜひ。 https://shesaysdis.thebase.in/items/44581458
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Riot Grrrlというムーブメント ー「自分らしさ」のポリティックス
¥300
SOLD OUT
大垣有香 著 遊動社パンフレット3 <遊動社 / 2005年 / A5・66頁> / contents / はじめに 第1章 "Riot Grrrl"ムーブメントの生まれた背景 第1節 男性中心のパンクロック 第2節 フラストレーションの爆弾を抱えた女の子達 第2章 "Riot Grrrl"ムーブメントのはじまり 第1節 怒りがエネルギーに変わる時 第2節 "Grrrlz"ネットワーク 第3章 "Riot Grrrl"論争 第1節 メインストリーム・メディアの攻撃 第2節 さらなる非難 第3節 メディアの攻撃、さらなる非難と"Grrrlz" 第4節 「新たな注目」 第4章 "Riot Grrrl"がもたらしたもの 第1節 各個人の心の奥へ 第2節 「環境」の創造 第5章 多様化する"Riot Grrrl" 第1節 コミュニティ 第2節 マイノリティ 第3節 セルフ・ディフェンス ーフリー・トゥ・ファイトを中心に おわりに これは2000年の冬、大学の卒業論文として書き上げたものである。卒論のテーマとしてRiot Grrrlを扱うことで、Riot Grrrlというもの、またそれに少なからず影響を受けた自分自身までもをひとつの枠の中に押し込めてしまうような気がして、反発感や矛盾感のようなものを感じつつ卒論に取り組み始めた頃を思い出した。しかし、卒論を書いているうちに気づいたのは、このテーマで書くということは、どんな自分であろうと自分の中で自分自身をありのままに受け入れていくその一連の過程すべてをまるまる「これでいいんだ」と、もう一度、肯定的に捉え直していくことなんだということだった。(前書き) 著者・大垣有香がRiot Grrrlをテーマに書き上げた卒業論文がまとめられ、成田圭祐(IRREGULAR RHYTHM ASYLUM)が主宰する遊動社から2005年に発行されました。 "Riot Grrrl"ムーブメントを知る貴重な1冊というだけでなく、パーソナルジンのように胸に響きます。10年以上のあいだ読み継がれ、影響をあたえ続けるジンです。
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HEROINES T-shirt
¥2,500
SOLD OUT
C.I.P. BOOKS ボディ:ALSTYLE / パウダーブルー ロゴ:ブラウン サイズ S (≒ 着丈69cm / 肩幅43cm / 身幅45cm) " 彼女たちもこの道を、めちゃくちゃになりながら進んでいった —- すべてのトキシック・ガールのための反逆のマニフェスト " 2017年に西山敦子の出版プロジェクトC.I.P. BOOKSから第一弾として出版された、『ヒロインズ / ケイト・ザンブレノ著・西山敦子訳』のTシャツ、貴重な再入荷です。 『ヒロインズ』 2009年、ケイト・ザンブレノは数年来取り憑かれてきたモダニズム作家の「妻や愛人たち」についてのブログを始めた。ときに偉大なる男性文学者のミューズになり協力者になるいっぽうで、自らの言葉を奪われ、名前を消されてしまった彼女たち。精神の病と診断されて苦悩の中で生涯を終え、あるいは自分も書きたいと思いながら叶わなかった女性たち。大学で働く夫の「妻」としてオハイオ州のアクロンという小さな町に暮らす無名な作家である自分。孤独や無力感、怒りを重ねつつ、ザンブレノはそんな文学史上の書き手とヒロインたちを〈私の見えないコミュニティ〉として描き出す。そうするうち、やがて新たに生成していくもうひとつのコミュニティが、そこに連なる。 文学とは何か、狂気とは? それを決めるのは誰か? 家父長の言葉が支配する枠組みの中で声を抑えられた女性たちに寄り添い、彼女たちの物語を響かせようとする試み。あらゆる引用とパーソナルな記録の断片を無限に重ね、織り合わせることで現れる〈私たち〉の姿とは。 本書で主に取り上げられるヒロインと作品たち ゼルダ・フィッツジェラルド/ヴィヴィアン・エリオット/ジェイン・ボウルズ/ヴァージニア・ウルフ/エンマ・ボヴァリー(『ボヴァリー夫人』)/アナイス・ニン/ジューン・ミラー/「私」(『黄色い壁紙』シャーロット・パーキンス・ギルマン)エドナ・ポンテリエ(『目覚め』ケイト・ショパン)/ジーン・リース/デューナ・バーンズ/ルイーズ・コレ/コレット・ペニョ(ロール)/ルチア・ジョイス/フランシス・ファーマー/ウニカ・チュルン/アンナ・カヴァン/エリザベス・ハードウィック/メアリー・マッカーシー/シルヴィア・プラス など など … … (C.I.P. BOOKS)
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C.I.P.BOOKS pocket T-shirt
¥2,500
SOLD OUT
C.I.P. BOOKS 静岡県三島市のCRY IN PUBLICを拠点に活動する、ジンスタで翻訳家のダーティ・西山敦子の出版プロジェクトC.I.P.BOOKSの胸ポケットTシャツ。いい感じ。 ボディ:GILDAN / ホワイト ロゴ:ブラック サイズ M (≒ 着丈74cm / 肩幅46cm / 身幅49cm)
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VIOLENT FEMALE tote bag
¥2,000
VIOLENT FEMALE < VIOLENT FEMALE / 2022年・夏 > VIOLENT FEMALEから初期デザインロゴの復刻トートバッグがとどきました。 カラー:ナチュラル・厚さ:5.0 oz・素材:綿100% シーチング ロゴカラー:CANDY RED サイズ ≒ 本体 タテ35cm / ヨコ30cm / マチなし・持ち手 ハバ2.5cm / ナガサ56cm
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VIOLENT FEMALE patch
¥300
VIOLENT FEMALE < VIOLENT FEMALE / 2022年・夏 / カラー:ブルー・サイズ ≒12×13cm > 『女は女に生まれるのではない、女になるのだ』 VIOLENT FEMALEから女性マークをモチーフにしたフラワーイラストの新作パッチです。 2022年あらたに私は試されている。 自分はどんな感情をもってそこにいる人間なのか。これまで不遇なことも特権も追求することなく女を受け入れて生きてきて、人の親になってからはさらに母親と認識される社会的立場で充分になっていった私。でも無意識のうちに潜んでいた抑圧は、自分の快楽や理解される喜びをも押し退けて、いつだって不満や嫉妬として現れていた。それは誰かに振り回されている自分だから?本来あるべき私の姿は?そんな戸惑いのなかにウーマンリブの言葉が響いた。 「嫌な男にお尻を触られたくないというのは運動の大義、でも私たちには好きな男が触りたいと思うようなお尻がほしいという個人の欲望もあるんですよ。その両方があっていい、それこそが“ここにいる私”なのよ」 「私を救いたい、私が解放されたい、私からの出発。可哀そうな誰かや差別のために頑張るのではなく、私のために頑張る。」 (VIOLENT FEMALEより)
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VIOLENT FEMALE patch
¥300
VIOLENT FEMALE < VIOLENT FEMALE / 2022年・夏 / カラー:ピンク・Size ≒ 12×13cm > 『女は女に生まれるのではない、女になるのだ』 VIOLENT FEMALEから女性マークをモチーフにしたフラワーイラストの新作パッチです。 2022年あらたに私は試されている。 自分はどんな感情をもってそこにいる人間なのか。これまで不遇なことも特権も追求することなく女を受け入れて生きてきて、人の親になってからはさらに母親と認識される社会的立場で充分になっていった私。でも無意識のうちに潜んでいた抑圧は、自分の快楽や理解される喜びをも押し退けて、いつだって不満や嫉妬として現れていた。それは誰かに振り回されている自分だから?本来あるべき私の姿は?そんな戸惑いのなかにウーマンリブの言葉が響いた。 「嫌な男にお尻を触られたくないというのは運動の大義、でも私たちには好きな男が触りたいと思うようなお尻がほしいという個人の欲望もあるんですよ。その両方があっていい、それこそが“ここにいる私”なのよ」 「私を救いたい、私が解放されたい、私からの出発。可哀そうな誰かや差別のために頑張るのではなく、私のために頑張る。」 (VIOLENT FEMALEより)
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VIOLENT FEMALE 2022 T-shirt
¥2,900
VIOLENT FEMALE < VIOLENT FEMALE / 2022年・夏 > 『女は女に生まれるのではない、女になるのだ』 VIOLENT FEMALEから新作のTシャツです。 2022年あらたに私は試されている。 自分はどんな感情をもってそこにいる人間なのか。これまで不遇なことも特権も追求することなく女を受け入れて生きてきて、人の親になってからはさらに母親と認識される社会的立場で充分になっていった私。でも無意識のうちに潜んでいた抑圧は、自分の快楽や理解される喜びをも押し退けて、いつだって不満や嫉妬として現れていた。それは誰かに振り回されている自分だから?本来あるべき私の姿は?そんな戸惑いのなかにウーマンリブの言葉が響いた。 「嫌な男にお尻を触られたくないというのは運動の大義、でも私たちには好きな男が触りたいと思うようなお尻がほしいという個人の欲望もあるんですよ。その両方があっていい、それこそが“ここにいる私”なのよ」 「私を救いたい、私が解放されたい、私からの出発。可哀そうな誰かや差別のために頑張るのではなく、私のために頑張る。」 女性マークをモチーフにしたフラワーイラスト、 バックにはウーマンリブのテーマを。 How to live yourself. 自分をどう生きるか。 (VIOLENT FEMALEより) ボディ GILDAN / 白 / COTTON 100% S / 身丈71・身幅45 M / 身丈73・身幅50 L / 身丈76・身幅55 (≒ cm)
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Scrutinizing Happiness
¥650
李 <2022年2月5日 / A5・32頁> / contents / ◻︎ 本テクスト ◻︎ サブテクスト ▪️ 2 男性の失われた自伝とトラウマとこのジンを書く理由について ▪️ 少しおそい前書き ▪️ 1 これまでのことと、立場について これまでも「感情を社会 / 政治的に感じること」「トラウマ、時間」をテーマにジンを発行してきた李の新作。2022年1月19日から2月4日までの日記が書かれた本テクストと、このジンについて書いたサブテクストで編まれています。 自身の感情を表す言葉がなければ、「自分はどこか変なんだろうか?」と思ってしまうことも少なくないように私は感じてきたし、だからAnn Cvetkovichを習い、私はそうした「聞かれ得ない」かもしれない、あるいは関心をもたれ得ないかもしれない自身のネガティブな感情に注意深く耳をそばだて、それを「トラウマ」として意識しながら、このよってたつ「地面」の信頼ならなさを口に出して、とらえていきたい。(本文) Sara Ahmed、 Lauren Berlant、Ann Cvetkovich、Audre Lorde、Munõzに触発され、日々の悲しみや抑鬱というネガティブな感情を書く抵抗と、フェミニストやフェミニストジンへの応答。
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3 WOMEN AND THE ZINES #7 OUR TABLE 100
¥500
Quiet Hills Zine Collective <2022年2月26日 / A5・28頁> Quiet Hills Zine Collective (DIRTY・ELLE・魚座) が発行する『3 WOMEN AND THE ZINES』、7冊目の今号はOur Table100回を記念したジンです。 静岡県三島市のCRY IN PUBLICで毎月開催しているジンの集まりOur Table。2013年9月にカフェcucurucuでスタートし、2017年5月にはQuiet Hills Zine Festivalも開催、今年の2月に100回目を迎えました。 この記念号では、募集したQuiet Hills Zine Collectiveへの質問にメンバー3人が答え、これまでを振り返り未来に思いをはせています。Our Tableのこと、ジンのこと、個人的なこと色々。100は気持ち良くてQ.H.Z.C.に似合う。このジンを読むと100回目を共に祝福できます。 休まずに続けてきたのは、それでも来てほしいからというよりも (もちろん、それでも来てくださった方には感謝しかありません) いつか行かれる場所、紙のzineをやり取りできる場所としてなくならずに存在していたいという思いからです。(本文) Quiet Hills Zine Collective https://twitter.com/QHZC_
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CRY IN PUBLIC zine #7 2020年の春に生きた記録
¥300
SOLD OUT
CRY IN PUBLIC <2020年9月 / A5・36頁> / contents / ◻︎ 微生物と暮らす / 春からはじめたこと GOまゆみ ◻︎ 2020年6月 老犬と朝の庭で Mana ◻︎ 2020年のきおくのきろく kanako ◻︎『ぼんやりと過ごしていたら今日だった』 カナイフユキ ◻︎(無題) Suzyhex ◻︎ 浪費の狼 素潜り旬 ◻︎ クレイジーフォーあぶらだこ きむらまりこ ◻︎ 魚座の美術メモ DADA (ダダ) 魚座 ◻︎ コロナの騒動中の出来事色々 このみ ◻︎ ぬか床を育て始めました 中村友紀 ◻︎ PUNK HOUSE DIARY 増子一陽 ◻︎ People, Places and Things 浦裕幸 ◻︎ 2020年春の記録 Meg ◻︎ Meditations in an Emergency DIRTY ◻︎ 忘れられない誕生日 Kaori ◻︎(無題) 木村孝則 ◻︎ シマコと4匹の仔猫 オマリ ◻︎ 春のおわり、夏のはじまり ぐっさん 三島市のオルタナティブ・スペースCRY IN PUBLICが発行するジンの第7号。CIPに集う18人の寄稿者が「2020年の春に生きた記録」をテーマに、その時期それぞれの場所で何をして、何を思ったかを綴ったジンです。 CRY IN PUBLIC twitter : https://twitter.com/cry_in_public
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The Orange Colored Envelope
¥600
ELLE <Fog Horn Publishing / 2017年10月6日発行2022年1月新装版 / A6・12頁> 私は数年ぶりに家族と暮らすべく、静岡へと引っ越してきた。 知り合いもいない、友だちもいない。 遊ぶところも買い物するような場所もない(ように見えていた)この場所で、心細さや寂しさ、その寄る辺なさをもてあました私は、彼に手紙を書いていた。 (本文) これまでもレイ・ブラッドベリに関するジンを発行してきた著者が、「change」をテーマにTOKYO ART BOOKFAIR 2017に合わせて発行したパーソナルジン、「私の世界を変えた、オレンジ色の封筒とハロウィンカード」。レイ・ブラッドベリとの奇跡のような出来事を、季節の移りかわりと共に爽やかに物語る作者の文章が素晴しいです。 2017年に発行されたジンが新装されて再入荷です。 数種あるスタンプの絵柄はこちらで選んでお届けいたします。
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In this kind of situation
¥200
SOLD OUT
ELLE <Fog Horn Publishing / 2017年5月20日 / A6・12頁> / contents / □ 自分の体で音を出すの □ 詩や物語を(自分に))話そう □ 星と星座をいくつか知っている? □ 好きな映画を思い出してみて □ 生物(せいぶつ)モチーフのアクセサリーを持っている? □ 香りを持ってきた? □ 別離に際する言葉(フレーズ) もし、あなたが宇宙を旅するロケットに乗っていたとして、2秒前まで順調な飛行を続けていたそのロケットが、たった今、いきなり爆発したとする。 ・ 想像してみて。 混乱してみて。 絶望して、そして、諦めて。 さて、最初のパニックを乗り切り、状況を把握し、宇宙の深くに落ち続けることしかできないのだと受け入れたあなたに、このzineを届けます。(本文) 2017年5月に静岡県三島市のCRY IN PUBLICでQuiet Hills Zine Collective主催の「Quiet Hills Zine Festival」が開催されました。それにあわせてQ.H.Z.C.のメンバーELLEが発行したパーソナルジン。これまでレイ・ブラッドベリのファンジンなど数々のジンを発行してきた作者。今号もブラッドベリの物語を引きつつ、ユニークな発展をします。作者のセンスがひかるおすすめの1冊です。
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The Fog Horn Zine vol.4.5
¥300
ELLE <Fog Horn Publishing / 2020年12月23日 / A6・16頁> / contents / ▫︎ イントロダクション ▫︎ ロンサムベイの灯台から・4.5「最近の私」 ▫︎ That's life for you #01「15年の時間を一瞬で」 三島市のCRY IN PUBLICで毎月開かれるジンの集い『Our Table』を主催するジンチームQuiet Hills Zine Collectiveのメンバーでもあり、これまでもレイ・ブラッドベリのファンジンやパーソナルジンを発行してきたELLEの最新作。 物語に出てくる孤独岬の灯台は、毎晩光を放つ。 真っ暗な海の中、心細さを抱える船に「ここに岬がある!」と教えるために。 「我々はここにいる、大丈夫」と伝えるために。 霧がたちこめて光が届かない夜は、そのかわりに霧笛を鳴らす。たとえ光が見えなくても、その音を聞けば船が無事に岬を回ったとわかるように。 (イントロダクション) 待望の新作は、愛するレイ・ブラッドベリの「霧笛」から名づけられた「The Fog Horn Zine」シリーズ。退職と新しく始まった仕事や日常、「The Orange Colored Envelope」の後日談などが書かれたパーソナルジンです。 このジンにはジンを読んだなという感触がたしかにあって、すごくいいんですよね、うれしい。 どの色が届くかもおたのしみに。
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ORGASM 06 "ORGASM DREAM CRIMES"
¥400
SOLD OUT
ENDOH Michiko <2021年10月 / 257x121mm ハリセン折り・両面印刷・帯付き> / contents / 1.夜のストレンジャー ENDOH MICHIKO 2.ガラスの家の淫婦 KATO KARIN 3.カレン・ブラックの涙/男と女のゲッタウェイ YAMADA KEI 4.虫と悪女に尊厳を ISHIBASHI EIKO 5.青春と犯罪 KAWATA HIROFUMI design KATO KARIN onigen YAMADA KEI publisher ENDOH MICHIKO Michiko Endoh編集の映画ファンジン『ORGASM』最新号。 今号はORGASMのここききたかったよ犯罪映画特集ドリ〜ム。80年代、90年代のUSクライム作品26本を紹介します。疾走感、浮遊感、終わってないけど終わってる、終わってるけど終わってない。リップから痛みまで立ち上る女優たちの魅力、血の指紋と犯罪現場とアメリカマップ、なんてチャーミングなのたのしすぎる。 帯のカラーはこちらで選んでお届けします。
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ORGASM 01 ロマンポルノ
¥200
SOLD OUT
Michiko Endoh <2021年5月 / 14x29.7cm(A3三つ折り)・両面・カラー> / contents / Introduction Michiko Endoh 01 : Michiko Endoh 02 : Kei Yamada 03 : Pootee 04 : Mrs.Doubtfire 05 : Karin Kato Publisher : Michiko Endoh Design : Karin Kato 最新号『ロマンポルノⅡ』の発行にあわせて、2019年10月発行の創刊号『ロマンポルノ特集』がめでたくリイシューの再入荷!買い逃した方ぜひどうぞ、最新号とあわせてもぜひどうぞ。 Michiko Endohと4人の寄稿者が見た映画、まだ見ぬ映画について書いています、全22作品。まずは女優なんだな、1行目からキュンとする。日活も様々なアプローチで女性を描いた映画だと言ってたな。あの役の彼女を見たいと思わせ、でもジョニー大倉も見たいと思わせ。グッとくるシーンの描写に、それも見たい。このメンバーで映画のジンが出るよって聞いた時の沸き立つ気持ち、が続くよどこまでもです。ゴールドxグリーンの新装版!
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Wash Day
¥1,500
SOLD OUT
文 ジャミラ・ロウザー Jamila Rowser 絵 ロビン・スミス Robyn Smith 訳 岡本ふみ Fumi Okamoto 発行者 ayaaana・Twin Palace Press <Twin Palace Press / 2021年11月23日発行 / A5・38頁・表紙カラー+本文モノクロ・部数限定制作> アメリカのBlack Josei Pressが出版した漫画『Wash Day』を日本語に翻訳したジンです。 Black Josei Pressは『Wash Day』の著者でもあるジャミラ・ロウザーが大人の黒人 (Black & Brown) 女性のための漫画を作りたいという思いでスタートした出版レーベル。黒人 (Black & Brown) の女性による黒人の女性のための物語を描くことにフォーカスした活動をしています。 本作『Wash Day』は「黒人女性と彼女たちの髪の毛の美しさとスタミナに捧げる、日常生活のひとコマを描いた」漫画で、ルームメイトのキムとクッキーの1日のはじまりを描いています。夏の日射し、ベッドルームに散らばるレコード、ストリートやデリ、そして髪を洗うバスルーム、イキイキと開放的で素敵な絵、2人の部屋の芳しさまで伝わってくる豊かな物語。 日本語版付録として発行者ayaaana (訳者・岡本ふみ) によるジャミラ・ロウザーのインタビューを巻末に掲載しています。 ayaaanaが主宰するインディ出版レーベルTwin Palace Pressは、Black Josei Pressの他の作品も翻訳制作していく予定とのことで、両レーベルの今後の活動もとてもたのしみです。
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クラス・ストーリー
¥200
クラス・ストーリー ...IN WHICH CRASS VOLUNTARILY BLOW THEIR OWN CRASS(ペニー・リンボー) 著 中島雅一・吉田香織・成田圭祐 訳 <遊動社 / A5・34頁> 1977年から1984年までに活動したイギリスのアナーコ・パンクバンドCRASSのバンドヒストリー。CRASSのアルバム『Best Before』のセルフライナーノーツの邦訳です。もとは「アナキスト・インディペンデント・レヴュー」というジンに1994年〜1996年にかけて数回に分けて掲載されていたものです。ライナーノーツ原文も収録。
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SWORDFISH / I swim alone.
¥1,000
SWORDFISH (DJ HOLIDAY・UG KAWANAMI) Artwork by Kenji 373 goto <2021年8月 / CDR> DJ HOLIDAY (STRUGGLE FOR PRIDE) とUG KAWANAMI (U.G. MAN/BLACK SHEEP) 、盟友2人から成るSWORDFISHが満を持してのリリースです。 それぞれのスタイルとお互いへのイマジネーションと、甘くて、悲しくて、余裕で、かっこいい。他にないですよね、泣いていいよ。 ジャケットの絵も彼らの盟友Kenji 373 gotoです。
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RUMBLE
¥1,000
UG KAWANAMI (BLACK SHEEP / U.G. MAN) Cover : SG The Koolest <Reelin・Reelin-005 / 2020年10月17日 / CDR・盤面ステッカー付き> UG KAWANAMIのプライベートレーベルReelinからのミックスシリーズ5作目、最新作です。 リリースにあわせて、『RUMBLE』のことから自身のミックスCDについてや近況など、UG KAWANAMI氏に話を聞きました。 ◾︎ 新作『RUMBLE』今回はどんな作品ですか? こういうミックスが作りたいっていうストックが自分の中にはいくつかあって、でも出来てない、途中までとか、そういうのが保留になってるわけですよ。 『RUMBLE』に関しては、自分は渡辺信一郎の「サムライチャンプルー」っていうアニメーションが好きで、そしてそのNujabesのサウンドトラックがすごく好きで。 そんなNujabesのサウンドトラックみたいなミックスを作りたいなって前から思ってたんですよね。 それをすごく意識してて、それらがあったんですけどなかなか形にならなかった。 今回これなら完成でいいかなっていうのは出来てきたんで、ちょっと作ってみたという感じで。 最初と終わりが出来てこれならいけるなってのがあったんで、作ってみたという。 ◾︎「サムライチャンプルー」が念頭にあって。 「サムライチャンプルー」っていうか、Nujabesのサウンドトラックが念頭にあって。 でももしかしたらわかりにくいと思うんですよね。Nujabesはヒップホップの人だから、特にヒップホップのトラックが入ってるわけでもないので。オレが作るとしても例えば、ヒップホップも勿論好きなんですけど、じゃあヒップホップのミックスを作ってください、作ろうってなった時にヒップホップは入れないかもしれないですけど。 ◾︎『斜陽』もそうでした。 まあそういうのも1、2曲あってもいいと思うんだけど、全部ヒップホップだと飽きるじゃない。オレは飽きるんだよね。ヒップホップ好きだけど、別にずっと聴いてるわけじゃない、色んな音楽聴いてるから。別にNujabesじゃねえじゃん、ヒップホップじゃねえじゃんて言われたら、確かにヒップホップの曲が入ってるわけじゃないから、そうだけどねって言うしかないんだけど。 そうなんだけど、あくまでも自分の中では、Nujabes、「サムライチャンプルー」のサウンドトラックっていうのが念頭にあって、それっぽく作ってるかなあとは思ってるんですけどね。 で、もう最後の方になって、いや、そういうふうに思って作ってるけどどうなんだろうな?みたいになって、だからNujabesもう入れちゃおう、もういいやあって、それは別に恥ずかしげもなく。 で、まあそれ良かったなって思います。 ◾︎ 聴く側からしたら嬉しいですもんね、そういうの意外と。 やっぱNujabesのトラックってすごく完成度も高いんですけど、完成度の高い楽曲ってミックスに使いにくい所はありますよね。そこだけでもう世界ができてるから。 Nujabesのトラックみんなが聴いてもわかると思うんですよ。要するにみんなが知ってるすごく有名な曲ってなかなかミックスに入れないじゃないですか。 そのくらいのこうなんか世の中ではメジャーな存在っていうか、でもまあいいかなあと敢えて。 おそらくNujabesはヒップホップの90年代とか、色んな人に影響を与えてると思うんですけど、ヒップホップだけじゃなくて色んな人も好きだと思うんだよね。そうなった時にNujabesの曲入ってるんだって、まあ嬉しいかなあって自分も含めて。そこに向かってったわけじゃなくて最後もう入れちゃおうかなっていう、もう許してみたいな、入れたんですけど。 ◾︎ 今回ジャケットは? ジャケはヒップホップっぽい感じにしたいと思ったんで、ヒップホップのグラフィティのアーティストみたいなのどっかにいないかなと漠然と思ってて。 平塚に遊びに行ったら偶然平塚デコーダーのソガに会って。即行でその場でミックスのジャケ描いてくんない?って頼んで。 作ってる最中だったんでバシバシッとピースがはまっていく感じはありましたよね。 なんかこうミックスを作る時にやっぱ商品としてね完成されなきゃいけないわけじゃない。出来たーってなってみんなに聴いてもらいたいってなった時に、ジャケとかもいるし、タイトルとかもいるしってなるじゃない。で、それがうまくいって初めて完成って感じなんですよね。トータルでガチッとなった時に初めて出来上がりっていうのがあるよね。そこを出来上がりを目指していくっていうのがおもしろいっていう。たのしい。 やっぱ客観性が欲しいんですよ自分の中での。そこになるまでは作らない作れないっていう感じなんです。同時にこうジャケはどんな感じにしようかなとか、誰々に描いてもらおうかなとか、やっぱ自分でやってみようかなとか、そういうのをトータルで考えていく作業、それがミックス作るっていう作業。 こういうミックス作りたいなっていうのは常に自分の中にある漠然と。ストックはある。 ◾︎ 毎日音楽を聴いてるから。 DJをやろうと思ってミックスを作りたいと思って聴いてるわけじゃないけど。 全般の話をすれば、中学生くらいからずっと聴いてて、ずっとやってることは変わんないです。 中学生とか高校生の頃にカセットテープに自分の好きな音楽を入れて、みんなやったと思うんですけど、そっから全く変わってないですよね、やってることは。 でもミックスCDってそういうのでいいんだと思った時に、自分の昔作ってたカセットテープとかああいうのをやり続けていいんだな、じゃあ作ろう、じゃあ作れるんだなっていうふうになったっていうのはあります。だから自分の中でやってることはもう習慣、その特別なんかこう、やり始めた時に急に始めたわけじゃなくて、やってること自体は変わらないっていう。 だから別にハードコアのバンドとかやってたけど、みんなハードコアの曲を集めたテープとか作ったりするじゃないですか、それと変わんないですやってることはね。 なんかそういう、そういうものをオレは聴きたいんですよね、やっぱ自分で聴きたいし、人のも聴きたい。 へー、ニルヴァーナとか入ってんだみたいな、びっくりしたいっていうか。 なんかそういうものがおもしろいなとは思う。そういう、その人の、こうやって聴いてて、その人の顔が見えるっていうか、どうしても個性っていうか、その人の私小説みたいな部分がむにゅっと出てくるっていうところが肝だと思うんですよね。 ミックスCDなんて人の曲ですよ、人の曲なんですけどそこでこう1つこう、1こ上がるっていうか。あっなんかこれはこの人のものだっていう、やっぱそこがおもしろいなっていう。 逆の場合っていうか、例えばじゃあこの人がどういうミックスCD作るんだろう?って逆から、曲からじゃなくて人から行く時もありますよね。ああこの人こんな曲入れるんだみたいな、この曲聴いてもらいたいんだってわかった時におもしろいなって感じる。 ミックスCDっていうメディアって何だろうな、なんかこう私小説っていうか、履歴がわかる、その背景がわかると、こんな若いのにこんな古い曲聴いてんだとか、そうするとへーってなったりするじゃない、そういう部分をオレは見たいっていう。そういう部分に気づきたいっていうのはあって。それはやっぱその現場とかで踊らせるDJとはまたちょっと違いますよね。 自分のミックスとか聴いて、あ、なるほどと思って、じゃあオレも作ってみようとかそういう感じでいいんだなっていう。オレも作ってみようってなったらいい、聴いてみたい。 最低限自分が聴きたいっていうのがまずあって、その何だろうな、あと時代の流れというか、それもありますけど。 というのは、ミックスCDとして値段をつけて売る時に、いい曲が入ってるのはあたり前っていう感じだと思うんですよ。だっていい曲聴きたいじゃないですか、みんな。で、いい曲が入ってるのはあたり前、それは最低ラインだと思うんですよ。で、いい曲が入ってる、いい曲っていうことなんですけど、いい曲は今誰でも書けるんですよね。誰でも書けるようになったんですよね、時代的に。 いい曲いっぱいあるんですけど、だからいい曲をコレクトするのは無意味じゃないかと、だってみんないい曲書いてるから。でもオレはそうは思わないんですよ。やっぱりいい曲なんだけど、改めてそのミックスとかにした時にどう?って、パッて作った時に、あ、いい曲だねって気づくこともあると思う。でもいい曲が多すぎるから、なかなかいい曲に気づけないところもあって。いい曲を集めるのは、もうもしかしたら前時代的なことなのかもしれないですけど、でもやっぱそれを、いい曲をずっと求めているっていう常に。それはやめたくないし、それは無意味だとは思いたくないんですよ。やあこの曲すげえいい曲だよね、だからみんなにも聴いてもらいたいっていうのはまず基本としてある。でまあ、なんだけど、うーん、そうですね、そこは線引きはすごく微妙ですけど。 ◾︎ 新しいものをとも言いますよね? だから新しいもの、最新の音楽を入れたいっていうのは常にある。 でも、昔はそうだったんですけど、最近はいいんじゃないかな昔の曲入れてもってなったんですよ。 前は、もうほんとに新しい曲でしかやりたくない。ミックスCDだっつって買って帰って聴いてみたら古い曲が入ってて、がっかりしたら嫌じゃん。なんか新しい曲が聴きたいなと思ってオレは買うと思うんですよ。そしたら古い曲が入ってるのはどうかなと思ってたんだけど、今はそうでもなくなったんですよ。その古い音楽でも入っててもいいんじゃないかっていうのは自分の中で変わってきたのはある。 だから昔の曲も入ってるんですよ、新しい曲だけじゃなくて。でも昔の曲、そんなことわかんないか。わかんないっていうか、意識してないですよね、最近の人。 ◾︎ 最後に、近況を教えてください。最近おもしろいことありますか? 最近植物がおもしろくて。まあ例えば植物、花とかもそうなんだけど、若い頃とかみんな花見とか行って桜とか見ても何がおもしろいんだっていう。でも年取ってくるとやっぱ桜とかほんとに綺麗だなと思うし、植物とか花とかもやっぱ愛おしくなるんですよね。これは、たぶんみんなそう。その人がじゃなくてみんなそうなるから。それはみんなそうなる、それは何でだろうね?何でそうなる? もうちょっと話すと、やっぱ昆虫とか植物とかに興味出て本読んだりとかするんだけど、やっぱちっちゃい生き物とか虫とかが愛おしく思える。 それはね、やっぱね、そういうふうになっていくんだよ。人間がそういうふうに。おそらく人間というものがね、生まれて赤んぼから子供になって、まあ若い時があって中年になって老人になって死ぬ、ね。その流れの中でそういうふうに、こう成熟して完成してく形なんだと思うよ。人間てやっぱ自然界から異質な存在だけど、自然界のバランスから離れた存在なんだけど、そこへ年齢を経て経験とかをつんで色んなことがわかってきた時に、周りの生きとし生けるもの、生物とかに寄り添っていくっていうのは、やっぱねそれはね、成熟っていうことだと思うよ。 それはね、こういうふうに話されてもわかんないと思う。で、ふーんってもんだけど、絶対君もなるっていう。絶対みんなそういうふうになってくから。 その時に、そういえばそんなこと河南さん言ってたなと思って頂ければおもしろいかなと。 夏は基本的に海に行って、磯で潜ってますね。 何でもいいんですけど。つまんないなあ、たのしくないなあって感覚がやだっていうのが常にあって。自分が飽きないように常に。ミックスCDの話してるけど、ぜんぶつながってて、自分に飽きないように。これは出来たとか、これはもういいって思った時に、じゃあ次、じゃあ次って。 ◻︎ 前作『Whiplush Wave』についても話を聞きました、あわせてどうぞ https://shesaysdis.thebase.in/items/30264498 ◻︎ UG KAWANAMI Mixcloud ミックスCDとはまた違ったライブ感のあるDJプレイが聴けます https://www.mixcloud.com/theschwarwald/uploads/
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something in The Mask
¥1,000
SOLD OUT
UG KAWANAMI (BLACK SHEEP / U.G. MAN) <Reelin・Reelin-006 / 2022年7月22日 / CDR> UG KAWANAMI ミックス、2022年夏の最新作です。 これはなんだろう?どこに連れていかれたんだろう?今作も、制作についてリリース直前の河南さんにお話を聞きました。 ミックスを聴いて、どうぞ。 ◻︎ 昨年の秋頃に、アーカイブしてる曲をぜんぶ聴くと言っていて、Aからアルファベット順に。そこが始まりだと思うんですが。 結局半年くらいかかちゃったんですよね。遅々として進まないというか、新しいものも同時に聴きながらなので。 それをちょこちょこずっとやってた感じですね。で、それを聴き終わったのがわりと最近なんで。 いつまでにやろうっていう期限を決めないでやっていった感じなんですよね。 前までは、こういうのを作りたいとかこうしたいっていうのがあったんだけど、そういうのもやめたんですよね。 簡単じゃないやつをやりたくて、自分の中で。 ◻︎ できるかどうか分からない感じだったんですか? そうですね、最初はほんとにアーカイブをただ聴くっていう作業、やっている内にいつかできるんじゃないか、イメージとかも含めてっていうふうに漠然とやってたんですよね。 ◻︎ いまKまでいったとか、途中経過を聞いて途方もないなーと思いました。 そんなないですよ、10年分くらいかな。その中から選んでっていうのをやってみたかった。 目の前にあるもの全部とりあえず聴けたんで、自分なりに、じゃあそっから作ってみようっていう。 そっからは早かったですけどね、組み立てていく作業は。 ◻︎ 今回はカンヅメになって作ったんですよね? 全部聴き終わったら集中的に作るってなりましたよね。 西伊豆のね、オマリくんていう友達がいるんですけど、彼がやってる民泊で作ろうと思って。 日常を離れて、そういうことをしてみたかったていう感じでしたね。 ◻︎ 鳥がすごかったと言ってましたよね。 そう。朝ね、もう普通に4時半ぐらいに起きるんですよ、鳥がやかましくて。鳴き声で起きて、夜暗くなったら寝るっていう。 3泊4日だっけ、で作りましたね。全部機材持ってって、材料はあるから、よし4日間で作ろうっていう感じで。バーッと機材広げて、ゼロからやるっていう。 ◻︎ そこは、西伊豆のどういうところなんですか? 伊豆のあの辺りは一本の国道があるんだけど、国道からさらに何百メートルも下りていって、するとちっちゃな漁港があるんですよ。 住民が6人ぐらいしか居ないんだけど、そこのさらにいちばん外れのいちばん奥まったところにある一軒家で。すぐ裏手が山で、夜は鹿の鳴き声が聞こえて、ほんとに周りに何にもなくて。 人を見かけないし、目の前が漁港、海しかないっていう。 ◻︎ ミックスのはじまりとその場所の感じがかさなってきます。 その場所に着いてみて、西伊豆の、こうのんびりした感じが、やっぱ作ってる時にどんどん出てきて、場所の影響がすごくでかいですよね。 そこに行って作ったことで完成したって感じなんですよね。 あそこじゃないとできなかったと思う、たぶん。 最後この2曲は、まあ後から、家に帰ってからですけど。 ◻︎ 最後は伊豆でじゃなくて。 帰ってすぐ、家の近所でライブがあって、フラッと行って。 大塚のギターがあの日聴いてすごくよくて、なんかずっと聴いちゃってたんですよ、自分で録ったやつ。もうずっと聴いてるなさっきからと思って、最後にミックスに入れちゃおうって、フィニッシュしたけど。 自分の中では宿の時間とつながってるんですよね、記憶が。 ◻︎ 場所の記録と、あとはやっぱり全部聴いたということ。何で全部聴こうと思ったんでしょうね? そうだね、何でだろうね。 自分の中では結構アーティスティックな作業なんですけど、そういうのを臆面もなくやろうっていう。 一回ほんとに自由な中で、作ってみたかったからなのかもしれないね。 だから最初っから全部聴いてみようっていう。 その中から、うん。 (2022年7月)
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Whiplush Wave
¥1,000
SOLD OUT
UG KAWANAMI (BLACK SHEEP / U.G. MAN) <Reelin・Reelin-004 / 2020年6月 / CDR> UG KAWANAMI によるハウスミックス、プライベートレーベルReelinからのリリース第4弾。 2020年10月『RUMBLE』のリリースにあわせて、前作『Whiplush Wave』についても改めてUG KAWANAMI氏に話を聞きました。 ◾︎『Whiplush Wave』がどんなミックスかっていうのを河南さんから聞きたいです。 『Whiplash Wave』っていうのは、タイトルは後から考えてつけたんですけど、それはその内容に即す感じで、まあこんなイメージっていうか、そういう名前をつけて。 いつもはたいがい何かこう依頼があってとか、こういうミックス作ってくださいみたいな感じで作ることが多い。 で、それがモチベーションの一つになってて、だから作ろうかっていう感じなんですけど。今回の『Whiplash Wave』に関しては、自分が聴きたかったっていうのが。自分が最近チェックしてたような曲を集めてミックスCDを作りたいっていう。 自分が聴くために最初は作ってて、誰かのためにとか何かのためにっていうんじゃなくて、まずは自分が聴くために。 ブラックシープ に参加してからもそうなんだけど、ダンスミュージックを結構聴いてて、そういうのをミックスにしたいっていう欲求はあった。 内容に関して細かく言うと、最近いわゆるトランスミュージック、トランスがまたちょっとリバイバルみたいのがきてて、世代が完全に新しくなってる。で、トランスミュージック聴いてた人もうおじいちゃんみたいなもんだからオレみたいな、流行った頃にリアルタイムで聴いてた人は結構おっさんおばさんになってるので、そうじゃなくて今若い人たちがいわゆる昔のトランスみたいなのをダンスミュージックに落とし込んでるのがあって、ネオトランスとかって言ったりするらしいんですけど、そのネオトランスのトラックとかを聴いてちょっとやってみようかなって。 トランスミュージックは別にそんなに好きじゃないんですよ。ちょっと仰々しいとことかエモーショナルすぎるっていうか、泣きの音楽とか好きですけど、何だろうな、単純にそんなに好きじゃない。 でも、ちょっと今やっぱ現代的な感覚でもって新しい世代がやってると思うんだけど、それを入れてみたっていうか。 そのトランス感みたいなやつはもしかしたらタイトルのWhiplash Waveっていう自分の感覚なのかもしれないですよね。Whiplash Waveっていうのは、Whiplashっていうのは鞭がしなる、Waveはそれが波のようになってっていうことなんですけど。 自分のミックスを聴いた人によく言われるのが、やっぱりニューウェイヴみたいですよねって言われる。 ハウスのミックスですよねって言われるよりもニューウェイヴの影があるっていうか。 そのニューウェイヴのウェイヴをとったっていうのもあるんですけど。 ◯◯ウェイヴってよくあるじゃないですか。ヴェイパーウェイヴとか、コールドウェイヴとか。 それはあくまでもニューウェイヴっていう言葉があって、じゃあオレはウィップラッシュウェイヴっていう。 ◾︎ エデナの世界みたいだなと思って。トランスって聞いてなるほどなと思いました。 『Whiplash Wave』に関しては、最後日本語の歌が入ってるじゃないですか。あれが肝というか、あれを最後に持ってきてハッとなるっていうか。 あれは最初からあったわけじゃなくて作ってるうちに、これ入れたいなってなったんですけど。 いつか使えたらなあって、それが入れられたっていうことで良かったんですけど。 あの歌詞の中で、サイコロ、回るコマが倒れそうっていうあの歌詞はインセプションなんですけどね。 ◾︎ 最初からあの曲に向かっていったわけじゃないんですね。 最後に関してはそうですね。 手前で一回終わってるんですけど、なんかこう、ミックス作る時に一回終わるんですよ。一回バチンて。 バチンて終わるんだけど、最後にやっぱ余韻を残したいっていうか。 ミックスでも、まあそうだな、そうなんですよ。 日常から違う、なんていうかな、日常があってその日常から違うステップにこう移行する感じだと思うんですよ、ミックスって。 違うところに持ってくっていう。一回よいしょって持ってく、でその持って行き方がやっぱそのDJの力量だと思うんですけど。 そういった時に一回どっか持ってったら、もう一回返して戻したいんですよ。聴いてて、例えばすごいぶっ飛んだミックス、異世界みたいでうわあすげえなあって、飛ばされるなあって、でも飛びっぱなしはやなんですよ。もう一回現実に戻ってきて欲しいんですよ。で、それで戻って来て植物の世話したり、猫とか犬の世話とかしてほしいっていうのがあるから、戻ってくる、引き戻すのを最後の方に入れたい。 帰って来て日常に戻って来てほしいんですよね。スーパーに買い物行ったりとか、タバコ買いに行ったり、ビール買って飲んだりとかしてほしいんですよその後に。ミックスを聴き終わった後に。 きっかけを最後に用意しとくからそれで帰って来てって、それに乗って帰って来てねっていうメッセージもある。 その仕掛けの一つなんだよね、終わりの曲は、『Whiplush Wave』のね。 ◾︎ いつも最後がまたねって感じですもんね。 そう、またねでもいいし、もう一回聴きたいでもいいんですけど。またふっと現実に戻った時に、あれさっきのなんだったんだみたいな、なんだったんだろうな?ちょっともう一回聴いてみようみたいな感じで繰り返し聴いてもらった方がいいかなと。 (2020年10月) 最新作『RUMBLE』のインタビューはこちらに、あわせてどうぞ https://shesaysdis.thebase.in/items/35826339