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RUMBLE

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UG KAWANAMI (BLACK SHEEP / U.G. MAN)
Cover : SG The Koolest
<Reelin・Reelin-005 / 2020年10月17日 / CDR・盤面ステッカー付き>

UG KAWANAMIのプライベートレーベルReelinからのミックスシリーズ5作目、最新作です。

リリースにあわせて、『RUMBLE』のことから自身のミックスCDについてや近況など、UG KAWANAMI氏に話を聞きました。

◾︎ 新作『RUMBLE』今回はどんな作品ですか?

こういうミックスが作りたいっていうストックが自分の中にはいくつかあって、でも出来てない、途中までとか、そういうのが保留になってるわけですよ。
『RUMBLE』に関しては、自分は渡辺信一郎の「サムライチャンプルー」っていうアニメーションが好きで、そしてそのNujabesのサウンドトラックがすごく好きで。
そんなNujabesのサウンドトラックみたいなミックスを作りたいなって前から思ってたんですよね。
それをすごく意識してて、それらがあったんですけどなかなか形にならなかった。
今回これなら完成でいいかなっていうのは出来てきたんで、ちょっと作ってみたという感じで。
最初と終わりが出来てこれならいけるなってのがあったんで、作ってみたという。

◾︎「サムライチャンプルー」が念頭にあって。

「サムライチャンプルー」っていうか、Nujabesのサウンドトラックが念頭にあって。
でももしかしたらわかりにくいと思うんですよね。Nujabesはヒップホップの人だから、特にヒップホップのトラックが入ってるわけでもないので。オレが作るとしても例えば、ヒップホップも勿論好きなんですけど、じゃあヒップホップのミックスを作ってください、作ろうってなった時にヒップホップは入れないかもしれないですけど。

◾︎『斜陽』もそうでした。

まあそういうのも1、2曲あってもいいと思うんだけど、全部ヒップホップだと飽きるじゃない。オレは飽きるんだよね。ヒップホップ好きだけど、別にずっと聴いてるわけじゃない、色んな音楽聴いてるから。別にNujabesじゃねえじゃん、ヒップホップじゃねえじゃんて言われたら、確かにヒップホップの曲が入ってるわけじゃないから、そうだけどねって言うしかないんだけど。
そうなんだけど、あくまでも自分の中では、Nujabes、「サムライチャンプルー」のサウンドトラックっていうのが念頭にあって、それっぽく作ってるかなあとは思ってるんですけどね。
で、もう最後の方になって、いや、そういうふうに思って作ってるけどどうなんだろうな?みたいになって、だからNujabesもう入れちゃおう、もういいやあって、それは別に恥ずかしげもなく。
で、まあそれ良かったなって思います。

◾︎ 聴く側からしたら嬉しいですもんね、そういうの意外と。

やっぱNujabesのトラックってすごく完成度も高いんですけど、完成度の高い楽曲ってミックスに使いにくい所はありますよね。そこだけでもう世界ができてるから。
Nujabesのトラックみんなが聴いてもわかると思うんですよ。要するにみんなが知ってるすごく有名な曲ってなかなかミックスに入れないじゃないですか。
そのくらいのこうなんか世の中ではメジャーな存在っていうか、でもまあいいかなあと敢えて。
おそらくNujabesはヒップホップの90年代とか、色んな人に影響を与えてると思うんですけど、ヒップホップだけじゃなくて色んな人も好きだと思うんだよね。そうなった時にNujabesの曲入ってるんだって、まあ嬉しいかなあって自分も含めて。そこに向かってったわけじゃなくて最後もう入れちゃおうかなっていう、もう許してみたいな、入れたんですけど。

◾︎ 今回ジャケットは?

ジャケはヒップホップっぽい感じにしたいと思ったんで、ヒップホップのグラフィティのアーティストみたいなのどっかにいないかなと漠然と思ってて。
平塚に遊びに行ったら偶然平塚デコーダーのソガに会って。即行でその場でミックスのジャケ描いてくんない?って頼んで。
作ってる最中だったんでバシバシッとピースがはまっていく感じはありましたよね。
なんかこうミックスを作る時にやっぱ商品としてね完成されなきゃいけないわけじゃない。出来たーってなってみんなに聴いてもらいたいってなった時に、ジャケとかもいるし、タイトルとかもいるしってなるじゃない。で、それがうまくいって初めて完成って感じなんですよね。トータルでガチッとなった時に初めて出来上がりっていうのがあるよね。そこを出来上がりを目指していくっていうのがおもしろいっていう。たのしい。
やっぱ客観性が欲しいんですよ自分の中での。そこになるまでは作らない作れないっていう感じなんです。同時にこうジャケはどんな感じにしようかなとか、誰々に描いてもらおうかなとか、やっぱ自分でやってみようかなとか、そういうのをトータルで考えていく作業、それがミックス作るっていう作業。
こういうミックス作りたいなっていうのは常に自分の中にある漠然と。ストックはある。

◾︎ 毎日音楽を聴いてるから。

DJをやろうと思ってミックスを作りたいと思って聴いてるわけじゃないけど。
全般の話をすれば、中学生くらいからずっと聴いてて、ずっとやってることは変わんないです。
中学生とか高校生の頃にカセットテープに自分の好きな音楽を入れて、みんなやったと思うんですけど、そっから全く変わってないですよね、やってることは。
でもミックスCDってそういうのでいいんだと思った時に、自分の昔作ってたカセットテープとかああいうのをやり続けていいんだな、じゃあ作ろう、じゃあ作れるんだなっていうふうになったっていうのはあります。だから自分の中でやってることはもう習慣、その特別なんかこう、やり始めた時に急に始めたわけじゃなくて、やってること自体は変わらないっていう。
だから別にハードコアのバンドとかやってたけど、みんなハードコアの曲を集めたテープとか作ったりするじゃないですか、それと変わんないですやってることはね。
なんかそういう、そういうものをオレは聴きたいんですよね、やっぱ自分で聴きたいし、人のも聴きたい。
へー、ニルヴァーナとか入ってんだみたいな、びっくりしたいっていうか。
なんかそういうものがおもしろいなとは思う。そういう、その人の、こうやって聴いてて、その人の顔が見えるっていうか、どうしても個性っていうか、その人の私小説みたいな部分がむにゅっと出てくるっていうところが肝だと思うんですよね。
ミックスCDなんて人の曲ですよ、人の曲なんですけどそこでこう1つこう、1こ上がるっていうか。あっなんかこれはこの人のものだっていう、やっぱそこがおもしろいなっていう。
逆の場合っていうか、例えばじゃあこの人がどういうミックスCD作るんだろう?って逆から、曲からじゃなくて人から行く時もありますよね。ああこの人こんな曲入れるんだみたいな、この曲聴いてもらいたいんだってわかった時におもしろいなって感じる。

ミックスCDっていうメディアって何だろうな、なんかこう私小説っていうか、履歴がわかる、その背景がわかると、こんな若いのにこんな古い曲聴いてんだとか、そうするとへーってなったりするじゃない、そういう部分をオレは見たいっていう。そういう部分に気づきたいっていうのはあって。それはやっぱその現場とかで踊らせるDJとはまたちょっと違いますよね。
自分のミックスとか聴いて、あ、なるほどと思って、じゃあオレも作ってみようとかそういう感じでいいんだなっていう。オレも作ってみようってなったらいい、聴いてみたい。
最低限自分が聴きたいっていうのがまずあって、その何だろうな、あと時代の流れというか、それもありますけど。
というのは、ミックスCDとして値段をつけて売る時に、いい曲が入ってるのはあたり前っていう感じだと思うんですよ。だっていい曲聴きたいじゃないですか、みんな。で、いい曲が入ってるのはあたり前、それは最低ラインだと思うんですよ。で、いい曲が入ってる、いい曲っていうことなんですけど、いい曲は今誰でも書けるんですよね。誰でも書けるようになったんですよね、時代的に。
いい曲いっぱいあるんですけど、だからいい曲をコレクトするのは無意味じゃないかと、だってみんないい曲書いてるから。でもオレはそうは思わないんですよ。やっぱりいい曲なんだけど、改めてそのミックスとかにした時にどう?って、パッて作った時に、あ、いい曲だねって気づくこともあると思う。でもいい曲が多すぎるから、なかなかいい曲に気づけないところもあって。いい曲を集めるのは、もうもしかしたら前時代的なことなのかもしれないですけど、でもやっぱそれを、いい曲をずっと求めているっていう常に。それはやめたくないし、それは無意味だとは思いたくないんですよ。やあこの曲すげえいい曲だよね、だからみんなにも聴いてもらいたいっていうのはまず基本としてある。でまあ、なんだけど、うーん、そうですね、そこは線引きはすごく微妙ですけど。

◾︎ 新しいものをとも言いますよね?

だから新しいもの、最新の音楽を入れたいっていうのは常にある。
でも、昔はそうだったんですけど、最近はいいんじゃないかな昔の曲入れてもってなったんですよ。
前は、もうほんとに新しい曲でしかやりたくない。ミックスCDだっつって買って帰って聴いてみたら古い曲が入ってて、がっかりしたら嫌じゃん。なんか新しい曲が聴きたいなと思ってオレは買うと思うんですよ。そしたら古い曲が入ってるのはどうかなと思ってたんだけど、今はそうでもなくなったんですよ。その古い音楽でも入っててもいいんじゃないかっていうのは自分の中で変わってきたのはある。
だから昔の曲も入ってるんですよ、新しい曲だけじゃなくて。でも昔の曲、そんなことわかんないか。わかんないっていうか、意識してないですよね、最近の人。

◾︎ 最後に、近況を教えてください。最近おもしろいことありますか?

最近植物がおもしろくて。まあ例えば植物、花とかもそうなんだけど、若い頃とかみんな花見とか行って桜とか見ても何がおもしろいんだっていう。でも年取ってくるとやっぱ桜とかほんとに綺麗だなと思うし、植物とか花とかもやっぱ愛おしくなるんですよね。これは、たぶんみんなそう。その人がじゃなくてみんなそうなるから。それはみんなそうなる、それは何でだろうね?何でそうなる?
もうちょっと話すと、やっぱ昆虫とか植物とかに興味出て本読んだりとかするんだけど、やっぱちっちゃい生き物とか虫とかが愛おしく思える。
それはね、やっぱね、そういうふうになっていくんだよ。人間がそういうふうに。おそらく人間というものがね、生まれて赤んぼから子供になって、まあ若い時があって中年になって老人になって死ぬ、ね。その流れの中でそういうふうに、こう成熟して完成してく形なんだと思うよ。人間てやっぱ自然界から異質な存在だけど、自然界のバランスから離れた存在なんだけど、そこへ年齢を経て経験とかをつんで色んなことがわかってきた時に、周りの生きとし生けるもの、生物とかに寄り添っていくっていうのは、やっぱねそれはね、成熟っていうことだと思うよ。
それはね、こういうふうに話されてもわかんないと思う。で、ふーんってもんだけど、絶対君もなるっていう。絶対みんなそういうふうになってくから。
その時に、そういえばそんなこと河南さん言ってたなと思って頂ければおもしろいかなと。

夏は基本的に海に行って、磯で潜ってますね。
何でもいいんですけど。つまんないなあ、たのしくないなあって感覚がやだっていうのが常にあって。自分が飽きないように常に。ミックスCDの話してるけど、ぜんぶつながってて、自分に飽きないように。これは出来たとか、これはもういいって思った時に、じゃあ次、じゃあ次って。


◻︎ 前作『Whiplush Wave』についても話を聞きました、あわせてどうぞ
https://shesaysdis.thebase.in/items/30264498

◻︎ UG KAWANAMI Mixcloud
ミックスCDとはまた違ったライブ感のあるDJプレイが聴けます
https://www.mixcloud.com/theschwarwald/uploads/

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