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3・12の思想

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矢部史郎 著
<以文社 / 四六判・160頁>

目次

はじめに

Ⅰ はじまりとしての3・12
 「三・一二」公害事件
 原子力国家とはなにか
 東京の未来
 子どもと労働者への「無関心」
 国内難民と母親たち
 「外国人」としての避難民

Ⅱ 放射能測定という運動
 放射能計測運動の基礎
 検出限界の問題
 セシウム134を検出すること
 セシウムの作物移行を低減させることの問題
 国が発表する空間線量の問題
 「サンプル」調査の限界
 誰が危険にさらされているか
 オートポイエーシス的運動

Ⅲ 3・12の思想
 原子力資本主義、そして〈帝国〉
 原子力のある社会
 エコロジーとはなにか
 放射能被害と新たなる集団性
 世界の原子力体制
 科学と魔術
 今後、世界といかに接していくか

あとがき



矢部 史郎(やぶしろう))
1971年生まれ、
90年代からさまざまな名義で文章を発表し、
社会運動の新たな思潮を形成した一人。
人文・社会科学の分野でも異彩を放つ思想家。
著書に
『原子力都市』(以文社)
『愛と暴力の現代思想』(青土社、山の手緑との共著)
『無産大衆神髄』 (河出書房新社、山の手緑との共著)
編著に『VOL lexicon』がある。

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