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原子力都市
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矢部史郎 著
<以文社 / 四六判・192頁>
本書に収められたエッセーは、二〇〇六年から二年間のあいだ、いくつかの土地を歩き書いたものだ。
「原子力都市」は、「鉄の時代」の次にあらわれる「原子の時代」の都市である。
「原子力都市」は輪郭を持たない。「原子力都市」にここやあそこはなく、どこもかしこもすべて「原子力都市」である。
それは、土地がもつ空間的制約を超えて海のようにとりとめなく広がる都市であるー本書「序」より
目次
序
(旧) 上九一色村 サティアン跡
呉
ー 砂丘 演習
京都
むつ
川口
ー 日本ピラミッド
硫黄島
広島
両国 隅田川テラス
ー 恐山
圏央道 つくばジャンクション
藤里町
厚木 幽霊病院
総論
原子力都市と海賊
教育と都市について
あとがき
矢部史郎(やぶしろう)
1971年生。
90年代からさまざまな名義で文章を発表し、
社会運動の新たな思潮を形成した一人。
高校を退学後、とび職、工員、書店員、
バーテンなど職を転々としながら。
独特の視点と文体で執筆活動を続けている。
人文・社会科学の分野でも異彩をはなつ
在野の思想家。
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